…1635年,イスラム教徒フィリピン人による北部フィリピン攻撃を出撃地点近くで制圧するために,スペインがここに要塞を建設したのが町の始まりである。市内に今なお残るピラール要塞がそれで,幾度かの攻撃を受けて放棄と再建が繰り返された。アメリカ統治下になってからの治安改善,それに伴う域内の地下資源や森林資源の開発,ココヤシやゴムなどのプランテーション開発の進展が,中・北部フィリピンからの移住者の急増をもたらし,市の地理的位置の有利性と相まって南西部フィリピンの交易・行政中心地に成長した。…
※「ピラール要塞」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」