1979年に登録された世界遺産(文化遺産)で、エチオピア北西部に位置する。ゴンダールは17世紀前半から約150年間、エチオピア帝国の首都として繁栄した都市。天使や聖人のフレスコ画で知られるダブレ・ベルハン・セラシエ聖堂などが残されている。ファジル・ゲビには、アクスムからここに遷都したファシラダス帝(在位1632~1667年)以後、キリスト教を信仰した歴代皇帝が建てた石造りの王宮跡が点在し、ラス・ミカエル宮殿をはじめとする王宮群や図書館などが残されている。そのほか、ヨーロッパ風の建築物も数多く残っている。これら建造物の歴史的な価値が評価されて、世界遺産に登録された。◇英名はFasil Ghebbi, Gondar Region