ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アクスム」の意味・わかりやすい解説
アクスム
Aksum; Axum
アクスム[王国]
アクスム[おうこく]
Aksum; Axum
2世紀から 3世紀にかけて交易大国として成長したアクスムは,ヌビアのメロエ王国(→メロエ遺跡)を圧倒し,4世紀にこれを滅ぼした。またこの頃,アクスムの王はキリスト教を受け入れ,ビザンチン帝国支配下のエジプトと政治的にも宗教的にも結びつくようになり,南アラビアに勢力を拡張した。6世紀,アクスムはイエメンを服属させたものの,同世紀後半にはペルシア人が南アラビアに侵攻したため駆逐され,さらに 7~8世紀にはアラブ人の侵入により地中海貿易からも退いた。しだいにアクスムの支配権は王国内部のアガウ族 Agau(Agawまたは Agew)に移り,その子孫が 12~13世紀にザグウェ朝 Zagwe dynastyを築き,キリスト教の信仰を受け継いだ。(→エチオピア史)
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