20世紀西洋人名事典 「ファッツワーラー」の解説
ファッツ ワーラー
Fats Waller
1904.5.21 - 1943.12.15
米国のジャズ・ピアニスト,オルガン奏者,作曲家,歌手。
ニューヨーク生まれ。
本名Thomas Waller。
別名Thomas Wright Fats Waller。
ピアノを6歳で始め、15の時アマチュア・コンテストに優勝。その後ピアノを正式にジェームス・P.ジョンソンに習う。1922年レコード・デビューし、ベッシー・スミス等のシンガーやプレイヤーと楽旅。作詞家のアンディ・ラザフと名コンビを組み数々のヒット曲を送りだした。’25年アースキン・テイト楽団に加入し、「スクィーズ・ミー」が初ヒット。’29年自作のショー「ホット・チョコレート」で「浮気はやめた」「ブラック&ブルー」がヒット。’31〜32年渡欧。’33年ファッツ・ワーラー&ヒズ・リズムを結成し死去するまで活動。又カリフォルニア滞在中数本の映画にも出演。優れた音楽性と技巧を兼ね備えた名ピアニスト。渋い歌にも独特のペーソスがあり、オルガンでみごとなバッハも弾いてみせた。作曲家としても「ハニーサックル・ローズ」など幾多の名曲を残した。他の代表作に「ジャズの巨人/ファッツ・ワーラー」等がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報