ファヤンス(読み)ふぁやんす(その他表記)Kasimir Fajans

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ファヤンス」の意味・わかりやすい解説

ファヤンス
ふぁやんす
Kasimir Fajans
(1887―1975)

ポーランド生まれのアメリカの化学者。ライプツィヒ等の大学に学んだのち、カールスルーエ工科大学(1911~1917)を経て、1917年ミュンヘン大学助教授、1923年教授。1934年ナチスに追われて渡米、1936年ミシガン大学教授となった。1942年帰化。放射性元素の研究を進め、1913年ウランX1のβ(ベータ)崩壊で生成する短寿命のウランX2234mPa)を発見。またソディとは独立に放射性元素の変位法則を定式化した。このほか、結合エネルギーの研究、結晶におけるイオンひずみ(分極)の考え、吸着指示薬を用いた沈殿滴定法(ファヤンス法)の研究などがある。

[内田正夫 2018年10月19日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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