ファーティマ朝美術(読み)ファーティマちょうびじゅつ(その他表記)Fatimid art

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ファーティマ朝美術」の意味・わかりやすい解説

ファーティマ朝美術
ファーティマちょうびじゅつ
Fatimid art

10世紀後半から約2世紀間,エジプトのカイロを中心に発展したファーティマ朝のイスラム美術。建築ではアズハル・モスクやカイロの城壁,城門が代表的遺構。絵画,工芸では,人物や動物表現の多い装飾文様が発達し,イタリア,パレルモの宮廷礼拝室の天井フレスコ画はその著名な作例。単彩,多彩のラスター陶器の技法も発達し,多くの優品が生れた。エジプトの伝統的モチーフや横帯状の文字文様を表わした織物のほか,象牙,水晶細工,クリスタルガラス,金属工芸も盛んであった。

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