20世紀西洋人名事典 の解説
フィリップ・ステュアート ミルナー・バリー
Philip Stuart Milner-Barry
1906 -
英国の数学者。
ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジに学び、1929〜38年証券会社に務め、’38〜45年ではチェスのジュニア・チャンピオンであった経験を生かし、チェス評論家としてタイムズ紙に執筆。その傍ら、第二次大戦は外務省で臨時に働き、暗号解読作業に参加。チェス・チャンピオンのアレグザンダーや情報科学の先駆者であるチューリングとともに徴募された。ドイツのエニグマ暗号機のコードを解明することに貢献し、終戦時に第4等勲章を授与された。70〜73年イギリス・チェス協会会長を務め、75年にはナイトの称号を受けた。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報