フッレム(その他表記)Hurrem

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フッレム」の意味・わかりやすい解説

フッレム
Hurrem

[生]1502
[没]1561
オスマン帝国のスルタンスレイマン1世の妃。セリム2世の母。本名ロクソラン。ロシア人聖職者の子といわれる。クリミアで略奪されて宮廷に売られ,美貌才知によって妃の地位をかちとった。わが子を帝位につけるため数々の陰謀をめぐらし,スルタンを動かして国政に大きな影響を与えた。一方,紅海方面の海上貿易による利益を利用してモスク,学校,施療院などを建て,イスタンブールの発展に貢献した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android