化学辞典 第2版 「フッ化アルミニウム」の解説
フッ化アルミニウム
フッカアルミニウム
aluminium fluoride
AlF3(83.98).酸化アルミニウムとフッ化水素を加熱すると得られるが,工業的には氷晶石と硫酸アルミニウムを共融して得られる.無色の結晶.密度2.88 g cm-3.水に難溶,酸,アルカリ,エタノール,フッ化水素酸に不溶.きわめて安定で,加熱されても分解せずに昇華する(1291 ℃).水とともに400 ℃ に加熱すると酸化アルミニウムとフッ化水素に分解する.アルミニウム精錬の際のアルミナの融剤,セラミックスやうわぐすりの融剤,フッ化物ガラス,光ファイバーの製造などに用いられる.[CAS 7784-18-1:AlF3][CAS 32287-65-3:AlF3・H2O][CAS 15098-87-0:AlF3・3H2O]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報