ふやける(読み)フヤケル

デジタル大辞泉 「ふやける」の意味・読み・例文・類語

ふや・ける

[動カ下一][文]ふや・く[カ下二]
水や湯などにひたってふくれ、柔らかくなる。「長湯で体が―・ける」
だらしなくなる。「―・けた精神」
[類語](1とろけるふやかすほとびる

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精選版 日本国語大辞典 「ふやける」の意味・読み・例文・類語

ふや・ける

  1. 〘 自動詞 カ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]ふや・く 〘 自動詞 カ行下二段活用 〙
  2. 水を吸って柔らかくふくらむ。
    1. [初出の実例]「此方から玉の膨(ふえ)水薬を上げるが、夫れを注すと旨く膨(フヤ)けて」(出典落語・犬の目(1898)〈四代目橘家円蔵〉)
  3. 水ぶくれになる。ふとっている体を嘲っていう場合が多い。
    1. [初出の実例]「歴々の奴身持食物、ふやけたるなま和らか成躰なし」(出典:随筆・むかしむかし物語(1732頃))
  4. だらしなくなる。だらける。
    1. [初出の実例]「脹(フヤ)けた様な頭脳を搾り」(出典:赤痢(1909)〈石川啄木〉)

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