デジタル大辞泉 「潤びる」の意味・読み・例文・類語 ほと・びる【▽潤びる】 [動バ上一][文]ほと・ぶ[バ上二]水けを含んでふくれる。ふやける。「干した貝が水に―・びるように」〈鴎外・山椒大夫〉[類語]ふやける・とろける・ふやかす 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「潤びる」の意味・読み・例文・類語 ほと・びる【潤】 〘 自動詞 バ上一 〙 [ 文語形 ]ほと・ぶ 〘 自動詞 バ上二段活用 〙① 水分を含んでふくれる。水でやわらかくなる。ふやける。[初出の実例]「皆人、乾飯のうへに涙おとしてほとびにけり」(出典:伊勢物語(10C前)九)② 大きな顔をする。のさばる。増長する。[初出の実例]「何国(いづく)の浦の牛の骨馬の骨やら知れぬ身の、ほとび過たる推参」(出典:浄瑠璃・都の富士(1695頃)一)③ 色香におぼれる。情交の深みにはまる。[初出の実例]「君をこひ茶のたてばもしらで思ひそめつけのちゃわんの、かたじうけないとほとび」(出典:評判記・役者評判蚰蜒(1674)序) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例