デジタル大辞泉
「蕩ける」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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とろ・ける【蕩・盪】
- 〘 自動詞 カ行下一段活用 〙
[ 文語形 ]とろ・く 〘 自動詞 カ行下二段活用 〙 - ① とけて形がくずれる。固体がとけて液体になる。
- [初出の実例]「心眼眼相対頂門眼と云は、妄心本心一つにとろけ合た時が、已前の心也」(出典:報恩録(1474)下)
- 「とろけたるしがいをつかんで」(出典:浄瑠璃・傾城吉岡染(1710頃)下)
- ② 心がやわらぐ。心がゆったりする。
- [初出の実例]「入道殿の日頃の御憤りも、ことの外に蕩(トロケ)てこそ」(出典:源平盛衰記(14C前)一一)
- ③ 心がひきつけられて理性を失う。心のしまりがなくなる。
- [初出の実例]「浅之進を見てゑみを含めば、覚えずも心とろけて酔(ゑゑる)がごとく」(出典:談義本・風流志道軒伝(1763)一)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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