蕩ける(読み)トロケル

デジタル大辞泉 「蕩ける」の意味・読み・例文・類語

とろ・ける【×蕩ける/×盪ける】

[動カ下一][文]とろ・く[カ下二]
固まっていた物が溶けて軟らかくなる。また、液状になる。「バターが―・ける」
心のしまりがなくなる。「甘美な音楽に心が―・ける」
心が和らぐ。なごむ。
「御憤り、殊の外に―・けてこそ見えひつれ」〈盛衰記・一一〉
[類語](1ふやけるふやかすほとびる/(2陶酔酔う酔いれるひたうっとりする恍惚こうこつ陶然しびれる

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

サルノコシカケ

サルノコシカケ科やその近縁のキノコの総称。日本では4科約40属300種が知られ,ブナ林に日本特産種が多い。樹木の幹につき,半円形,木質で厚く堅く,上面には同心円紋があるものが多い。下面には無数の穴があ...

サルノコシカケの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android