デジタル大辞泉 「フラッシュオーバー」の意味・読み・例文・類語 フラッシュオーバー(flashover) 初期火災で、たまった可燃性ガスに引火して爆発的に燃え上がること。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
日本大百科全書(ニッポニカ) 「フラッシュオーバー」の意味・わかりやすい解説 フラッシュオーバーふらっしゅおーばーflashover 直流電動機のような整流子をもつ回転機で、正負のブラシの間がアークによって短絡される現象。電機子の反作用でおこされる磁界のひずみで磁束密度の分布にゆがみが生じ、整流子片間電圧の非常に高い部分ができ、まずこの部分に火花が発生し、ついにはブラシ間を短絡する。原因は過電流、過電圧や、部品の劣化による片間短絡などが主であるが、鉄道車両などの電動機ではこれら電気的要因のほか、塵埃(じんあい)、振動、衝撃などに起因する場合も無視できない。[真野辰哉] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
知恵蔵mini 「フラッシュオーバー」の解説 フラッシュオーバー 火災発生時、室内の局所的な火災が数秒から数十秒というごく僅かな時間で全体に拡大する現象の総称。以前は、火元から発生する可燃性ガスが天井直下に蓄積され、それが一気に燃えることで爆発のように室内全体に炎が回る現象だと考えられていた。しかし、2019年時点では、室内の局所的な火災によって熱せられた天井や煙層からの放射熱により、火の元やその他の可燃物が外部加熱を受けることで、急速に延焼が拡大して全面火災にいたると考えられている。 (2019-1-24) 出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報