フランス組曲(読み)フランスクミキョク

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フランス組曲」の意味・わかりやすい解説

フランス組曲
フランスくみきょく
French suites

楽曲の名称。 (1) J.S.バッハの6曲から成るクラビア組曲 (BWV412~817) 。そのうち初めの5曲は『アンナ・マグダレーナ・バッハのための音楽手帳』 (1722) にも含まれている。 J.フォルケルによればフランス風様式で書かれているためこの名がつけられたという。 (2) F.プーランクのピアノ曲 (1935) 。 (3) D.ミヨーのオーケストラ組曲 (44) 。

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デジタル大辞泉プラス 「フランス組曲」の解説

フランス組曲

ドイツの作曲家J・S・バッハのクラヴィーア曲集(1723頃)。原題《Französische Suiten》。名称はフランスの舞曲の配列に則っていることに由来する。

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世界大百科事典(旧版)内のフランス組曲の言及

【バッハ】より

…前者との間に7人,後者との間に13人の子どもが生まれ,約半数は幼時に死亡したが,成人した男子6人のうち5人は音楽家へと成長する。20年ころから,バッハの関心は息子たちや弟子の教育のために,また新妻を中心とする一家の団欒のためにクラビーア音楽の創作に向けられ,2声と3声の《インベンション》(BWV772~801),《平均律クラビーア曲集》第1巻(BWV846~869),《フランス組曲》(BWV812~817)などが生まれた。《イギリス組曲》(BWV806~811)の作曲年代については,ワイマール時代の1715年ころとする説が近年有力である。…

※「フランス組曲」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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