20世紀西洋人名事典 「フランツボルケナウ」の解説
フランツ ボルケナウ
Franz Borkenau
1900.12.15 - 1957.5.22
ドイツの思想家,ジャーナリスト。
元・マールブルク大学教授。
ウィーン生まれ。
ウィーンの高級官僚の家庭に生まれ、ライプツィヒ大学在学中にドイツ共産党に入党。1924〜29年にコミンテルンで活動後、’29年共産党を離党する。その後’20〜30年代半ばまでフランクフルト社会研究所に所属し、大著「封建的世界像から市民的世界像への移行」を発表し、わが国の思想界にも多大な影響を与える。’34年ナチスの政権成立とともにイギリスに亡命、スペイン内戦にも参加し、「スペインの広場」を発表。一時マールブルク大学の歴史学教授を務め、反共ジャーナリズム運動を続けた。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報