20世紀西洋人名事典 「フラーンシストムソン」の解説
フラーンシス トムソン
Francis Thompson
1859.12.18 - 1907.11.13
英国の詩人。
プレストン生まれ。
大学で神学や医学を学ぶが、いずれも失敗し、1885年ロンドンへ出て詩人生活に入る。極貧とアヘン中毒に苦しむが、靴工に救われ雑誌に詩や批評を寄稿するようになり、1891年「天の猟犬」で認められる。17世紀のクラショーや19世紀のパトモアの影響を受け、苦悶を秘めた神秘思想を歌い、現代社会と信仰の問題を美しい叙情詩形に結晶させる。他の作品に「姉妹の歌」(1895年)、「聖イグナチウス・ロヨラ伝」(1909年)など。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報