最新 地学事典 「フリーデライト」の解説
フリーデライト
friedelite
化学組成(Mn, Fe)8 Si6O15(OH, Cl)10の鉱物。単斜晶系(擬三方晶系),空間群C2/m, 格子定数a2.333nm, b1.3396, c0.7447, β105.08°, 単位格子中6分子含む。板状結晶,微細な繊維状,葉片状結晶の集合。淡ピンク~暗赤~褐色,まれに黄色。透明~半透明,ガラス~真珠光沢。劈開{001}に完全,もろい。硬度4~5,比重3.07。薄片では淡ピンク色,屈折率nmin1.620~1.629, nmax1.654~1.664。化学組成・構造ともにきわめて類似しているのがマックギライト(mcgillite)である。超構造反射が明瞭に現れる(積層が秩序的)のがマックギライトで,超構造反射がわずかに現れる(積層が無秩序的)のがフリーデライトとされ,基本的な格子は両者とも同じ。マンガンパイロスマライトは基本的な格子が六方晶系型とされているが,構造的にはフリーデライトに酷似。積層の程度による違いだけなので,これらは同一結晶内で共存しうる。変成マンガン鉱床中に産する。名称はフランスの化学・鉱物学者C.Friedel(1832~99)にちなむ。
執筆者:松原 聰
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

