フルーツ魚(読み)ふるーつさかな

知恵蔵mini 「フルーツ魚」の解説

フルーツ魚

果物の皮や果汁などを混ぜた餌で養殖される食用魚。柑橘類を用いたものが多いため「柑橘系養殖魚」とも呼ばれる。果物の香りによって魚特有の生臭さが抑えられ、食味のよい魚に仕上がるとされる。高知大学が開発し、2007年に製品化された鹿児島県のブランド魚「柚子鰤王(ゆずぶりおう)」以降、付加価値の高い養殖魚として注目され、九州や四国を中心に養殖が活発化している。魚の種類にはブリヒラメハマチカンパチ、タイなどがあり、餌にはユズミカンスダチカボスレモンなど地域特産の果物が使われている。

(2014-10-31)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android