フロス川の水車場(読み)フロスがわのすいしゃば(その他表記)The Mill on the Floss

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フロス川の水車場」の意味・わかりやすい解説

フロス川の水車場
フロスがわのすいしゃば
The Mill on the Floss

イギリス女流作家 G.エリオット小説。 1860年刊。フロス河畔の水車小屋に住むタリバー一家の兄妹トムマギーのおいたちと悲劇的な兄妹愛の物語。目ざめはじめた少女期の知性感性が,無理解な周囲なかで苦悩しながら成長してゆく過程を描いた力作

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世界大百科事典(旧版)内のフロス川の水車場の言及

【エリオット】より

…ジョージ・エリオットという男の筆名をこの時初めて用いている。続いて長編《アダム・ビード》(1859),《フロス川の水車場》(1860)を発表,一躍有名となる。前者は19世紀初頭の農村を舞台とする田園悲劇,後者は作者自身を思わせる若い娘の成長の苦悩を描いている。…

※「フロス川の水車場」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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