朝日日本歴史人物事典 「フロラン」の解説
フロラン
生年:1833.11.22
明治期に来日したお雇い外国人。フランス人技師。ルイ=フェリックス・フロランの弟。幕府による創設計画の立案と実施に兄が携わった横須賀製鉄所は,明治政府の手で横須賀造船所として運営されることになるが,明治4(1871)年から3年間,その建築技師として勤務する。その後工部省の工作局に移り,さらに長崎造船所勤務となり,12年に帰国。フランスで死去。
(村上陽一郎)
フロラン
生年:1830.4.21
幕末に来日したお雇い外国人。フランス人製鉄・造船技師。慶応1(1865)年幕府の招きで来日し,幕府が衰勢挽回をかけて創設を企てた横須賀製鉄所の計画に参画,同製鉄所は明治政府に横須賀造船所として引き継がれた。工部省製鉄寮に勤務,横須賀造船所には弟のV.C.フロランを招いてその衝に当たらせた。フランスで死去。
(村上陽一郎)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報