フロリダ海流(読み)フロリダかいりゅう(その他表記)Florida Current

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フロリダ海流」の意味・わかりやすい解説

フロリダ海流
フロリダかいりゅう
Florida Current

メキシコ湾流系を構成する海流一つで,北アメリカ東側のユカタン海峡からフロリダ海峡を経てアメリカ東南岸に沿って北上し,ハッテラス岬東沖で離岸するまでをさすが,ときにはフロリダ海峡までをさす場合がある。この海流はフロリダ海峡を抜けてからは陸棚崖に沿って流れ,流軸変動幅も 20km内外ときわめて狭い。表面流速は4~5ノットにも達し,流量はフロリダ海峡で毎秒 2500万~3000万tであるが,下流部はサルガッソー海などからの海水が合して毎秒 5000万t以上になる。

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海の事典 「フロリダ海流」の解説

フロリダ海流

北大西洋亜熱帯循環南側を構成する北赤道海流の一部は西インド諸島北東を流れるアンチール海流となり、一部は一旦メキシコ湾に入り、フロリダ海峡を へて再び大西洋に出て、アンチール海流の水を加えて、岸沿いに北上する。この流れは、ハッテラス岬を過ぎたあたりから岸を離れて東流する。この西岸境界流 部分を総称して湾流系というが、太平洋黒潮に対応するアメリカ東岸沿いに北上する部分をフロリダ海流と呼ぶ。 (永田

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