西岸境界流(読み)せいがんきょうかいりゅう(その他表記)western boundary current

日本大百科全書(ニッポニカ) 「西岸境界流」の意味・わかりやすい解説

西岸境界流
せいがんきょうかいりゅう
western boundary current

海の境界海面海底海岸)の近くは、海の内部に比べて摩擦などの影響が大きい特殊な領域境界層)である。海洋の西の縁に沿う強い流れを西岸境界流という。北太平洋黒潮北大西洋湾流ガルフストリーム)は、その代表例である。また、西の縁の深層に流れがあれば、それも西岸境界流である。海水の速さが同じであっても、海水に働くコリオリの力は緯度が高いほど大きくなる。これが、西岸境界流の形成に強くきいている。

[高野健三]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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