フン・グエン文化(読み)フン・グエンぶんか(その他表記)Phung Nguyen culture

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「フン・グエン文化」の意味・わかりやすい解説

フン・グエン文化
フン・グエンぶんか
Phung Nguyen culture

ベトナムの初期金属器時代文化。銅斧がまれに発見される程度で,利器石斧などの石器類である。土器縄蓆文や連続S字状文のものであり,稲作痕跡が検出されている。時代は放射能年代測定によれば前 1400年頃。この後,ドン・ダウ文化,ゴームン文化,ドンソン文化と継続し,青銅器発展とともに石器は衰退する。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のフン・グエン文化の言及

【ベトナム】より

…正式名称=ベトナム社会主義共和国Socialist Republic of Vietnam面積=33万1689km2人口(1996)=7615万人首都=ハノイHanoi(日本との時差=-2時間)主要言語=ベトナム語通貨=ドンDong東南アジア東端の南シナ海に沿った国。東南アジア唯一の中国文化圏であり,その意味では東アジアの東南端ともいえる。第2次大戦前はフランスの植民地,戦時中は日本軍の進駐を経て,戦後対仏独立戦争(第1次インドシナ戦争)ののちも,国土はベトナム民主共和国とベトナム共和国に分断され,アメリカ軍の干渉によって15年にわたる第2次インドシナ戦争を戦わされたが,1976年統一され,単一の社会主義共和国を形成した。…

※「フン・グエン文化」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む