ドンソン文化(読み)ドンソンぶんか(英語表記)Dong-so'n culture

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ドンソン文化」の意味・わかりやすい解説

ドンソン文化
ドンソンぶんか
Dong-so'n culture

ベトナム北部,タインホアの北 4kmのドンソン遺跡出土遺物 (青銅鼓,青銅剣など) を代表とする東南アジア初期の金属器文化。その分布は中国南部,東北タイ,マレー半島インドシナインドネシアに及ぶ。東北タイの青銅斧文化は亜流ドンソン文化,カンボジア貝塚の土器文化は南方ドンソン文化と呼ばれる。インドネシア初期金属器文化はドンソン型式文化圏に属するが,ヒンドゥー文化の金文化,鉄文化複合の影響も強い。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

放射冷却

地表面や大気層が熱を放射して冷却する現象。赤外放射による冷却。大気や地球の絶対温度は約 200~300Kの範囲内にあり,波長 3~100μm,最大強度の波長 10μmの放射線を出して冷却する。赤外放射...

放射冷却の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android