放射能年代測定(読み)ほうしゃのうねんだいそくてい(その他表記)radiometric dating

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「放射能年代測定」の意味・わかりやすい解説

放射能年代測定
ほうしゃのうねんだいそくてい
radiometric dating

放射性元素崩壊に要する時間が,きわめて規則的であることを利用した絶対年代測定。 20世紀後半に入って測定器械や技術の急速な進歩によって,地質年代の決定に重要な役割を果している。おもな方法にはウラン・鉛法 (U-Pb法) ,ルビジウム・ストロンチウム法 (Rb-Sr法) ,カリウム・アルゴン法 (K-Ar法) などがある。質量数 238のウランが崩壊して半分に減少するのに要する時間 (半減期) は 45.1億年,87Rb→87Sr は 488億年,40K→40Ar は 12.6億年である。さらに炭素同位元素 14C を用いての年代測定法 (ラジオカーボンデーティング ) が完成し,半減期が 5730年であるので,比較的新しい時代の絶対年代測定に広く利用されている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

イチロー

[1973~ ]プロ野球選手。愛知の生まれ。本名、鈴木一朗。平成3年(1991)オリックスに入団。平成6年(1994)、当時のプロ野球新記録となる1シーズン210安打を放ち首位打者となる。平成13年(...

イチローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android