日本大百科全書(ニッポニカ) 「ブイル湖」の意味・わかりやすい解説 ブイル湖ぶいるこBuir Nuur モンゴル高原東部の淡水湖。モンゴル側に大半が存在し、残りは中国領である。中国では貝爾諾爾あるいは貝爾湖と記す。標高581メートル、面積615平方キロメートル、最大深度は10メートル強。南東よりハルハ川が流入し、オルシュン川が北に流出して、中国のフルン湖に向かう。湖面は10~11月に凍結し5月に解氷する。魚が多く、コイやマス類など20種類以上が生息し、19世紀以来漁業が行われている。湖の周辺は良好な純ステップ地帯で、古くから遊牧民が多い。[吉田順一] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例