湖水中に溶存している無機塩類の濃度の合計が1リットル当り500ミリグラム(0.5‰)以下である湖。湖は水質の面から、湖水の塩分500mg/lを境に、淡水湖と塩湖に分類される。火山地域の一部の湖や潟湖(せきこ)、乾燥地域の内陸湖などを除けば、湖は一般に淡水湖である。淡水湖では、湖水の密度が水温にもっとも大きく支配されるため、全循環湖となる場合が多い。湖の水温の季節変化の状態により、温帯湖では年に2回、熱帯湖と寒帯湖では年1回、湖水は全層にわたって循環する。低緯度地方の熱帯湖のなかには、年間を通じつねに湖水が循環している例もある。また、年によって循環が全層に行き渡らず、深層水の停滞が次年度以降まで継続する湖もある(鹿児島県の池田湖など)。調和型湖沼の場合には、貧栄養湖から富栄養湖へとしだいに遷移するが、日本では、強酸性を示す酸栄養湖の存在も大きな特徴となっている。
[森 和紀]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…塩湖または鹹湖(かんこ)ともいう。これ以下のものを淡水湖,海水の浸入による塩分の多い湖を汽水湖と呼ぶ。塩湖の分布はアフリカ東部,アナトリア高原,オーストラリア,北アメリカ西部等に多く,南極地方にも存在する。…
…
[化学的性質]
溶存成分は,その湖の周辺の地質や気候的条件により大きな変化を示す。溶存成分の量が500mg/l以下の湖は淡水湖,それ以上を塩水湖とする。また海水の侵入する湖を汽水湖と呼ぶ。…
※「淡水湖」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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