ブズキ

百科事典マイペディア 「ブズキ」の意味・わかりやすい解説

ブズキ

ギリシアの洋梨形の木製共鳴胴と長い棹をもつリュート属撥弦楽器。伝統的には複弦3コースの金属弦。棹には金属製のフレットがついている。即興的な独奏レベティカ伴奏に用いられる。伝統的な即興演奏トルコマカームに基づいているが,1940年代以降の西洋長音階短音階に基づくものは,複弦4コースの楽器で弾かれる。トルコのボズクが改良された民俗楽器とされる。→サズ

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世界大百科事典(旧版)内のブズキの言及

【ウマ(馬)】より

…パキスタンやアフガニスタンの村々では,現在でも郷紳たちのスポーツとしてポロが行われ,カシミール地方では村ごとに競技場がある。古代ペルシアのダレイオス1世はポロを奨励したというが,馬上で羊の奪い合いをするブズキとともに,高度の馬の統御を要する点で,その極致を示すものといえる。また競馬はモンゴルや中央アジアなどきわめて民衆的な競技からヨーロッパの洗練されたものまで,その分布は広い。…

【ギリシア音楽】より

… 都市の大衆音楽を代表するのが,下町の酒場で歌われ,またこれに合わせて踊られるレベティコスrebétikosである。これはトルコ起源の弦楽器ブズキを中心としたバンドで伴奏されるので〈ブズキ音楽〉とも呼ばれる。レベティコスの起源は,1920年代にバルカン戦争終結の結果,それまでトルコ領内に居住していたギリシア人が送還されてきたが,これら難民がブズキをかき鳴らしながら歌い出したものとされている。…

【ブズク】より

…またアルバニアのタンブールを指す場合もある。同種の楽器はギリシアではブズキbuzukiあるいはブズキアbuzukiaと呼ばれ,フレットはギターのように金属片が棹にうめ込まれ改良されている。【小柴 はるみ】。…

※「ブズキ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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