ブッソウゲ(読み)ブッソウゲ(その他表記)Hibiscus rosa-sinensis; rose of China

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ブッソウゲ」の意味・わかりやすい解説

ブッソウゲ(仏桑花)
ブッソウゲ
Hibiscus rosa-sinensis; rose of China

アオイ科の常緑小低木。中国南部原産。観賞用に温室で栽培されるが,日本でも夏季は戸外でよく育つ。ハワイで盛んに栽培され,多数の園芸品種が育成され,州花となっているのをはじめ世界の熱帯亜熱帯庭木生垣として広く栽培されている。高さ1~2.5mで幹は直立し分枝する。葉は長い柄があって互生し,葉身は卵形または広卵形,縁に不規則なあらい鋸歯があり,葉面は濃緑色光沢がある。夏から秋にかけて,新しい枝の葉腋に1輪ずつの花をつける。花冠は径 10~15cmの広い漏斗形で,5枚の花弁から成り,普通赤色であるが白色,黄色や八重咲きなどもある。花後卵形の 蒴果を結ぶ。園芸界では属名のハイビスカスと呼ぶことが多い。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のブッソウゲの言及

【ハイビスカス】より

…ヒビスカスともいう。一般にハイビスカスと呼ばれている植物はブッソウゲを指すが,これはもともと雑種植物であるために変異に富み,近年ハワイでの交雑種を含めて呼ばれるようになり,さらに類似のフヨウ属Hibiscus植物を漠然と指すこともあって,きわめて複雑なアオイ科の園芸種群の総称ともなっている。 ブッソウゲH.rosesinensis L.(英名rose of China,Chinese hibiscus)(イラスト)は,きわめて変異に富むが,一般的には高さ2~5mに達する熱帯性低木で,全株無毛ときに有毛,葉は広卵形から狭卵形あるいは楕円形で先端はとがる。…

※「ブッソウゲ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android