ブッダゴーサ(その他表記)Buddhaghoṣa

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ブッダゴーサ」の意味・わかりやすい解説

ブッダゴーサ
Buddhaghoṣa

5世紀頃のインド仏教学者。意訳して「仏音」「覚鳴」などとも呼ぶ。中インド,マガダ国のブッダガヤー付近の人。バラモンの家に生れたが,仏教に帰依し,広く経典に精通し,弁舌に巧みであり,伝道に努めた。 430年頃セイロン (現スリランカ) に渡り,大寺 Mahāvihāraに居住して,当時セイロンの言葉で伝えられていた注釈書を研究し,全三蔵のほとんどにパーリ語の注釈書をつくった。また独立に『清浄道論』 Visuddhimaggaを著わした。セイロンでは彼の学徳をたたえて,弥勒菩薩再来とあがめている。晩年には故国に帰ったと伝えられる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

改訂新版 世界大百科事典 「ブッダゴーサ」の意味・わかりやすい解説

ブッダゴーサ
Buddhaghosa

仏音(ぶっとん)

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

百科事典マイペディア 「ブッダゴーサ」の意味・わかりやすい解説

ブッダゴーサ

仏音(ぶっとん)

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典(旧版)内のブッダゴーサの言及

【仏音】より

…生没年不詳。パーリ語名,ブッダゴーサBuddhaghosaの音訳。中部インドのマガダ国にバラモンの子として生まれ,幼少よりバラモン教の根本聖典であるベーダをはじめ,ヨーガ学派サーンキヤ学派の論典を学んだ。…

※「ブッダゴーサ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android