ブライアント法案(読み)ブライアントほうあん(その他表記)Bryant Bill

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ブライアント法案」の意味・わかりやすい解説

ブライアント法案
ブライアントほうあん
Bryant Bill

正式名称は「1989年外貨登録開示法案」。 1988年包括通商・競争力強化法案のなかから削除されたブライアント条項修正を加え,単独法案として第 101議会に提出されたが,結局廃案になった。ブライアント条項は,外国投資家による不動産の取得,アメリカ企業の買収などに対して届出を義務づけ,かつその内容を公開するというものであった。これは外国企業の個別情報を開示の対象としていること,要求する情報の範囲が広いことから,潜在的に外国企業の対米投資抑制効果をもつと考えられる。この条項では,商務省は情報を一般に公開することが義務づけられており,情報を入手できるものの範囲を (1) 政府関係者,(2) 議会の委員会,(3) 州政府機関,(4) 適切と認められた研究者に限定していた。

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