適切(読み)テキセツ

デジタル大辞泉 「適切」の意味・読み・例文・類語

てき‐せつ【適切】

[名・形動]状況・目的などにぴったり当てはまること。その場や物事にふさわしいこと。また、そのさま。「適切に判断する」「適切な表現」
[派生]てきせつさ[名]
[用法]適切・適当――「適切な(適当な)処置をとる」「この心情を伝えるのに適切な(適当な)言葉を知らない」など、ふさわしい、あてはまるの意では、相通じて用いられる。◇「適切」は過不足なく、よくあてはまる場合に用いる。「適切な指導を行う」「適切な忠告」◇「適当」は「適切」より幅のあるふさわしさ、また、ほどよいことをいう。「結婚したいが、適当な相手がいない」「適当なところで切り上げる」など。◇また、「適当」には、いいかげんな、あいまいな、の意を表す用法もある。「よくわからないから適当に選んでおいた」「適当にごまかす」◇類似の語に「適宜」がある。状況にかなっているさまを表し、「適当」と同じように使う。「適宜に取りはからう」
[類語]適当適宜正しいまともまっとうまじめ中正適正適確至当妥当穏当相応好適適合合致即応正当順当ぴったりころ合い程合い手頃てごろ適う適する合う沿うそぐう当てはまる当を得る

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「適切」の意味・読み・例文・類語

てき‐せつ【適切・的切】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) ぴったりとあてはまること。うまく適合すること。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「いづれの説にても的切ならざる様に覚ゆ」(出典:随筆・秉燭譚(1729)四)
    2. 「冷やかなる平和と言ったが寧(むし)ろ熱心ある不安と言たはうが適切(テキセツ)である」(出典夫婦(1904)〈国木田独歩〉一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「適切」の読み・字形・画数・意味

【適切】てきせつ

適当。

字通「適」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

ゲリラ豪雨

突発的に発生し、局地的に限られた地域に降る激しい豪雨のこと。長くても1時間程度しか続かず、豪雨の降る範囲は広くても10キロメートル四方くらいと狭い局地的大雨。このため、前線や低気圧、台風などに伴う集中...

ゲリラ豪雨の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android