ブライア(その他表記)Erica arborea; tree heath; briar

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ブライア」の意味・わかりやすい解説

ブライア
Erica arborea; tree heath; briar

ツツジ科の常緑低木で,和名はエイジュという。カフカス地方,地中海沿岸の原産乾燥荒原に生じ,いわゆるヒースの1種である。観賞用として温室で栽培される。高さ1~3mになり,枝は太く長い毛を密生する。葉は長さ約 6mmの線状で,3枚ずつ輪生する。花は普通小枝先端に3花ずつつき卵状鐘形で小さい。花色はピンクを帯びた白で,温室では春から夏の間,次々と開花する。根はブライア・ルートと呼ばれ,たばこのパイプをつくるのに使用される。日本には 1928年に渡来した。

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百科事典マイペディア 「ブライア」の意味・わかりやすい解説

ブライア

ヨーロッパ南部〜南西アジアに分布するツツジ科エリカ属の常緑低木。高さ1〜3mになり,葉は3枚ずつ輪生。3〜7月,枝先に鐘形で赤色を帯びた白色小花を開く。温室などで栽培。根をパイプとする。

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