知恵蔵mini 「ブラインドテニス」の解説 ブラインドテニス 1984年に、埼玉県立盲学校(現・埼玉県立特別支援学校塙保己一学園)の生徒であった武井実良(たけい・みよし=故人)によって考案された視覚障害者のためのスポーツである。競技者は高さのあるネットに対峙し、鉛の粒が入ったピンポン球をスポンジでくるんだ音の出るボールをラケットで打ち合い、ネット上を行き来させる。それまで視覚障害者のスポーツはフロアバレーボール・グランドソフトボールなど、全て2次元の動きだったのに対し、ブラインドテニスはネットに高さのある3次元であることが特徴である。公式競技となっているのはシングルスで、視覚障害の程度により競技クラスが分かれている。シングルス以外には交流を目的として、晴眼者とのペアや視覚障害者同士がペアで行うダブルスがある。同競技はパラリンピック正式種目化を目指しており、その条件の一つである国際大会の開催を5月6〜13日、スペインで行うこととなった。国際大会の開催は初めてのことである。 (2017-2-21) 出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報 Sponserd by