化学辞典 第2版 「ブラスチシジンS」の解説
ブラスチシジンS
ブラスチシジンエス
blasticidin S
C17H26N8O5(422.45).ブラエスともいう.ヌクレオチド系抗かび性抗生物質の一つ.放線菌Streptomyces griseochromogenesの培養液から酸性で活性炭に吸着し,50% メタノール-水で溶出される.分解点253~255 ℃.+108.4°(水).pK1 4.6,pK2 8.0.λmax 274 nm(0.1 mol L-1 塩酸),267 nm(0.1 mol L-1 水酸化ナトリウム).水に可溶,有機溶媒に不溶.抗かび作用をもち,とくにイネのイモチ病菌Piricularia oryzaeに有効で,農薬として用いられている.LD50 38 mg/kg(マウス,経口).[CAS 2079-00-7]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報