ブランキズム(その他表記)blanquisme

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ブランキズム」の意味・わかりやすい解説

ブランキズム
blanquisme

一揆主義またはプッチズム putchismともいう。客観的条件を考慮することなく,少数集団による直接行動を経て権力奪取を企図する思想と行動をいう。この系譜フランス革命における F.バブーフから発し,1830,48年の両革命と 71年のパリコミューンに加わった A.ブランキの思想に連なっている。ブランキズムは革命の条件分析を欠いていたため,K.マルクスによって否定されたが,レーニンによって再評価され,1917年のロシア革命におけるボルシェビキ組織論の基礎となった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android