ブリーム(読み)ぶりーむ(英語表記)Julian Bream

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ブリーム」の意味・わかりやすい解説

ブリーム
ぶりーむ
Julian Bream
(1933―2020)

イギリスギター奏者、リュート奏者。ロンドン生まれ。初めピアノを学んだが、ギター愛好家だった父の手ほどきでギターに転じ、10代で早くも演奏活動に入る。スペインの名ギター奏者セゴビアの目にとまるほどの天分を示し、若くして世界的な名手の一人に数えられた。ルネサンス音楽にも関心をもち、リュートの研究と演奏に手を染め、この古楽器の権威となる一方、ジュリアン・ブリーム・コンソートを組織、16~17世紀のイギリス音楽の普及に尽力するなど多面的に活動。1965年(昭和40)初来日。大方のギター奏者と違ってギターにおぼれず、古典的な均整美を保持しつつ控えめに、だがみずみずしく音楽を歌い上げるスタイルを特色とした。

[岩井宏之]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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