ブルマスチフ種(その他表記)bullmastiff

改訂新版 世界大百科事典 「ブルマスチフ種」の意味・わかりやすい解説

ブルマスチフ[種]
bullmastiff

原産地イギリス番犬名称が示すようにブルドッグマスチフ混血で作られた比較的新しい犬種である。19世紀中ごろ,カードやルーレットなどを行う社交場のゲーム・キーパーズ・ナイト・ドッグとして作出されたイヌで,社交場を襲うならず者などを倒し,警察官が到着するまで確実に侵入者を拘束する働きをした。ひじょうに敏しょうで客と侵入者をよく識別し,後者を拘束するが傷つけない技術をも習得したという。顔貌はまさしくブルドッグとマスチフを併せたようで,体軀(たいく)はマスチフそのものである。恐ろしげな容貌に似合わず性格は穏和で,力強い体軀が愛され,日本にも多くの愛好家がいる。体高は約60~67cm,体重は約50~60kg。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 一木

ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...

ヒグマの用語解説を読む