日本大百科全書(ニッポニカ) 「ブレザ」の意味・わかりやすい解説 ブレザぶれざTadeusz Breza(1905―1970) ポーランドの小説家。ウクライナ生まれ。中学卒業後、1年半ベルギーのベネディクト会で修道士の修練を受けた。ワルシャワ大学とロンドン大学で哲学を学び、1925年詩人としてデビューした。29~32年外交官としてロンドンに駐在、第二次世界大戦中は地下活動を行い、戦後は演劇雑誌を編集。また、55年から約10年ローマ、パリに文化担当官として駐在した。作家としては36年の実験的心理小説『アダム・グリワルト』で有名になり、バチカンを描いた60年の『青銅の門』はベストセラーになった。[吉上昭三] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例