ブレット(読み)ぶれっと(その他表記)George Howard Brett

デジタル大辞泉 「ブレット」の意味・読み・例文・類語

ブレット(bullet)

拳銃弾丸。弾。銃弾ビュレット
ビュレット2
[類語](1銃弾弾丸

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ブレット」の意味・わかりやすい解説

ブレット
ぶれっと
George Howard Brett
(1953― )

アメリカのプロ野球選手(右投左打)。大リーグ(メジャー・リーグ)のカンザスシティ・ロイヤルズで三塁手としてプレー。1970年代、80年代、90年代と、大リーグ史上ただ一人、三つの年代で首位打者を獲得した好打者であり、ロイヤルズが生んだ最大のスターである。

 5月15日、ウェスト・バージニア州グレンデイルで生まれる。エル・カミーノ大学から1971年、ドラフト2巡目指名を受けてロイヤルズに入団。1973年に大リーグに昇格し、74年にはレギュラーの座を獲得。名打撃コーチのチャーリー・ラウCharles Richard Lau(1933―84)の指導により頭角を現した。1976年に打率3割3分3厘で初の首位打者を獲得。この年からチームは3年連続地区優勝した。1980年は、9月中旬まで打率4割を維持し、1941年のテッド・ウイリアムズ以来の4割打者誕生かと全米の注目を浴びた。結局、打率3割9分となったが、2回目の首位打者を獲得。球団初のリーグ優勝をもたらして、最優秀選手(MVP)に選ばれた。以降も1984年の地区優勝、85年のワールド・シリーズ優勝にも主力打者として貢献。37歳の1990年には打率3割2分9厘で3回目の首位打者となった。1992年限りで現役を引退した。ちなみに、兄のケン・ブレットKenneth Alven Brett(1948― )も投手として大リーグで活躍し、通算83勝をあげ、1974年のオールスター・ゲームでは勝利投手となっている。

 21年間の通算成績は、出場試合2707、安打3154、打率3割5厘、本塁打317、打点1595。獲得したおもなタイトルは、首位打者3回、最多安打3回、ゴールドグラブ賞1回。1999年に野球殿堂入り。

[山下 健]

『G・ブレット他著『強い打球と速いボール For the F』(2002・ベースボール・マガジン社)』

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デジタル大辞泉プラス 「ブレット」の解説

ブレット

アメリカ、フィッシャーカンパニーのボールペンの商品名。「フィッシャースペースペン」シリーズ。銃弾(=bullet)をイメージ

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