ブロード・ピーク山(読み)ぶろーどぴーくさん(その他表記)Broad Peak

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ブロード・ピーク山」の意味・わかりやすい解説

ブロード・ピーク山
ぶろーどぴーくさん
Broad Peak

パキスタン領カシミール北東部、カラコルム山脈高峰。ゴドウィン・オースティン氷河の東側にあり、中国との国境をなす。主峰(8051メートル)、前峰(7550メートル)、中峰(8016メートル)と三つの頭頂部をもった山群で、中峰から北に延びる尾根上に、さらに北峰(6924メートル)がそびえる。1892年、イギリスの登山家M・コンウェーが、その山容からブロードピーク(幅の広い峰)と命名した。現在ではバルーチ語で同じ意味を表すファルチャン・カンリPhalchan Kangriともよばれている。インド測量局番号では主峰はピーク16である。1902年のエッケンシュタインの調査、09年のメイスンの高度訂正以後、数次の調査は行われたが、試頂はされなかった。54年ドイツ隊が7000メートルまで達し、57年ようやくオーストリア隊が西から攻撃し、前峰から主峰の初登頂に成功した。77年愛知学院大学隊が主峰に第二登した。地質構造はやや複雑で、基盤の黒色千枚岩の上を結晶質石灰岩石灰質片岩が覆っているといわれる。

[金子史朗]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

4月1日の午前中に、罪のないうそをついて人をかついでも許されるという風習。また、4月1日のこと。あるいは、かつがれた人のこと。四月ばか。万愚節。《季 春》[補説]西洋もしくはインドに始まる風習で、日本...

エープリルフールの用語解説を読む