ブンゼンの氷熱量計(読み)ブンゼンのこおりねつりょうけい(その他表記)Bunsen's ice calorimeter

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ブンゼンの氷熱量計」の意味・わかりやすい解説

ブンゼンの氷熱量計
ブンゼンのこおりねつりょうけい
Bunsen's ice calorimeter

氷が融解して水になるときのわずかな体積減少と融解熱とを利用し,体積変化から熱量を算定する熱量計。まず試料管にドライアイスを入れて管壁を氷結させておく。次に試料管に測定試料を入れると,試料の温度が0℃以上か以下かに応じて毛管内の水銀柱が移動する。この体積変化から融解または凝固した水の質量が求められるので,それに融解熱 333.5k J/kg を掛ければ,出入りした熱量が求められる。0℃の一定温度で測定されるので,R.ブンゼンの時代には精密温度計を必要としない長所があった。

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