化学辞典 第2版 「プルプロガリン」の解説
プルプロガリン
プルプロガリン
purpurogallin
2,3,4,6-tetrahydroxy-5H-benzocyclohepten-5-one.C11H8O5(220.18).カシワ,ナラ,カシなどQuercus属の木にできる虫こぶのなかのタンニンに,配糖体の形で含まれている.合成的には,ピロガロールをヨウ素酸ナトリウムのような酸化剤を作用させると得られる.暗赤色の針状晶.分解点275 ℃.エタノール,クロロホルムに可溶.過酸化水素酸化するとトロポロンのカルボン酸誘導体となり,ついで脱炭酸すると4-メチルトロポロンが得られる.Ce,Mo,Th,Zrなどの重量分析に用いられる.[CAS 569-77-7]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報