プレシオジテ(その他表記)préciosité

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「プレシオジテ」の意味・わかりやすい解説

プレシオジテ
préciosité

17世紀前半のフランスで,男性に服従を強いられていた女性の復権を,恋愛を通じて行おうとした一種のフェミニズムで,ランブイエ侯爵夫人やスキュデリー嬢のサロンを母体にして生れた。文学では,感覚と言語表現の極端な洗練を目指す風潮となって現れ,16世紀の粗野な風俗を正す意図があったが,次第に滑稽に陥り,モリエール (『才女気どり』) らの風刺の的となった。文学的表現としては,ボアチュールの書簡文や,当時大流行をみた恋愛冒険小説がある。この傾向自体フランス文学の一特徴で,ほとんどあらゆる時代に形を変えて現れている。

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世界大百科事典(旧版)内のプレシオジテの言及

【サロン】より

…フロンドの乱(1648‐53)のころには政治サロンも開かれたが,以後はスキュデリー嬢のサロンを中心に,フランス語の洗練に主力が注がれた。それが行き過ぎ,あまりにも気取った表現が乱用されたので(このような気取りをプレシオジテpréciositéと呼ぶ),モリエールらの嘲笑を招く結果にもなった(《プレシューズ(才女気取り)》など)。この時期には,パリをまねた地方都市のサロンも多くなった。…

※「プレシオジテ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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