ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「プレム・チンスラノン」の意味・わかりやすい解説
プレム・チンスラノン
Prem Tinsulanonda
タイの軍人,政治家。首相(在任 1980~88)。陸軍士官学校卒業後,1941年陸軍に入る。1977年11月,第1次クリアンサク・チャマナン内閣に副内務大臣で入閣。1979年5月国防大臣。1980年3月首相となる。「挙国一致内閣」の名のもと,軍の利害と国王の信任を得て,軍,国王,政党の 3勢力を巧みに政治過程に組み込み,タイの経済発展の基を築いた。1981年と 1985年のクーデターを鎮圧,5次にわたる内閣をつくった。1988年7月,後継チャチャイ・チュンハワンが首相となったのち,枢密院議長に就任。
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