プロセニアム(その他表記)proscenium

翻訳|proscenium

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「プロセニアム」の意味・わかりやすい解説

プロセニアム
proscenium

元来は舞台前部の空間をさしたが,現在は観客席と舞台を区切る額縁型の壁面をいう。プロセニアムの名称は,ギリシア語のプロスケニオンに由来する。観客はその開口部 (プロセニアム・アーチ) を通して,ちょうど額縁のなかの絵のように舞台を眺める。アーチには上下または左右に開く幕があり,劇の幕間には通常これが閉められ,必要の際にはその陰で装置の転換が行われる。プロセニアムをもった舞台 (→額縁舞台 ) はルネサンス期のイタリアに生れ,17世紀にはヨーロッパ諸国に広がり,舞台機構の発達に伴って 18~19世紀に完成された。 19世紀の自然主義演劇理論においてはプロセニウム・アーチは舞台と客席とを仕切る透明な壁であるとされ,この壁を通して観客は実人生を見るという第4の壁理論に用いられた。現在ではプロセニアム・アーチのない円形劇場やオープン・ステージの意義が再認識されている。

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