プロパジエン

デジタル大辞泉 「プロパジエン」の意味・読み・例文・類語

プロパジエン(propadiene)

CH2=C=CH2構造をもつ不飽和炭化水素プロピン異性体アレン

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

化学辞典 第2版 「プロパジエン」の解説

プロパジエン
プロパジエン
propadiene

C3H4(40.07).CH2=C=CH2.アレン(allene)ともいう.石油系炭化水素の高温熱分解生成物に含まれる.実験室的には,2,3-ジブロモ-1-プロペン,2,3-ジクロロ-1-プロペンに亜鉛末を作用させる製法がある.構造は二つの連続した二重結合により,末端炭素に結合した水素原子は直交した二つの平面上にそれぞれ位置する.このため,末端水素原子を異なる置換基で置き換えると,分子不斉となり,光学異性体が存在するようになる.無色気体.融点-136.3 ℃,沸点-34.5 ℃.C=C0.131 nm.異性体であるプロピン(メチルアセチレン)へ転化しやすい.[CAS 463-49-0]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

世界大百科事典(旧版)内のプロパジエンの言及

【アレン】より

…化学式CH2=C=CH2。プロパジエンともいう。気体で,融点-136.1℃,沸点-34.5℃。…

※「プロパジエン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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