ヘニール(読み)へにーる(その他表記)Hœnir

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ヘニール」の意味・わかりやすい解説

ヘニール
へにーる
Hœnir

北欧神話の神。主神オーディンやロキといっしょに現れることが多く、目だたない存在であるためにその神性ははっきりしない。人間が創造されたとき、ヘニールは人間に心を与えた。また「俊敏なヘニール」とよばれる一方アサ神族なかではいちばんの臆病(おくびょう)者ともいわれ、かつてアサ神族とバニル神族の和睦(わぼく)が成立して互いに人質を交換したとき、アサ神族はヘニールに智者(ちしゃ)ミミルをつけて人質に出した。ヘニールは恰福(かっぷく)がよかったのでバニル神族は彼を主神にいただいたが、無能で、万事ミミルに相談したために、彼らはミミルの首をはねてアサ神族の所に送り返した。以後のヘニールのことはわからないが、世界の終末ののち新生の緑の世界の誕生とともに戻ってくる。

[谷口幸男]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

地表近くで見られる蜃気楼(しんきろう)現象の一種。晩春から夏にかけて、よく晴れた日に熱せられた道路のアスファルト面を遠くから視線を低くして見ると、水たまりがあるように見えることがある。これは地面付近の...

逃げ水の用語解説を読む