スペイン南部のアンダルシア地方、グラナダ(Granada)のアルハンブラ宮殿の中、カサレアルの東につくられた離宮の庭園。イベリア半島最後のムーア人の王朝(ナスル朝)の、王の夏の別荘として14世紀に小規模の離宮とともに整備された広大な庭園である。シエラネバダ山脈の雪解け水を利用して、たくさんの池と噴水がつくられ、全長50mの水路があるパティオ(Patio de Acequia)には、噴水とバラの花園が絶妙のバランスをつくり出している。庭園内の展望台からは、白壁と茶色の屋根の家が立ち並ぶアルバイシンの丘を一望できる。