20世紀西洋人名事典 「ヘルマンカントロビチ」の解説
ヘルマン カントロビチ
Hermann Kantorowicz
1877 - 1940
ドイツの法学者。
ボズナニ(ポーランド)生まれ。
ベルリン、フライブルグ両大学で学んだ後、1904年刑法史研究によりハイデルベルグ大学より法学博士号を取得。フラウブルク及びキール大学の教授を歴任。伝統的な概念法学である論理主義を嫌い、「自由法論」の必要性を説いた。価値学としての法学と事実学である社会学を区別し、両者の相互補完的な関係をアピールした。’33年ナチスが政権を獲得すると、イギリスに逃れた。アメリカのニューヨーク大学でも教鞭を執るが、オックスフォード大学に拠点を起き研究活動を行う。著書に「法科学のための闘い」(’06年)などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報